IFRS・米国基準(USGAAP)・日本基準(JGAAP)の違いを比較

IFRS・米国基準(USGAAP)・日本基準(JGAAP)の違いを比較


メニューUSCPA試験の試験対策>IFRS・米国基準(USGAAP)・日本基準(JGAAP)の違いを比較


このページでは、FARを受験する上で押さえておくべきIFRS・USGAAP・日本基準(JGAAP)の相違点を解説しております。

USCPA試験の受験上必要となるポイントだけに絞っているため、かなり簡略化して記載しておりますのでその点はご了承ください。

また、近年は日本基準、米国基準共に、IFRSへのコンバージェンスが急激に進んでおりますので、最新の動向にはご注意ください。

比較財務諸表の表示

IFRS: 直近2会計期間を表示
USGAAP: B/Sは直近2会計期間、その他は直近3会計期間を表示
日本基準: 直近2会計期間を表示

USGAAPの場合、貸借対照表以外は3会計期間の比較表示(当期、前期、前々期)が必要となります。

B/S科目の表示順

IFRS: 規定無し
USGAAP: 流動性配列法
日本基準: 流動性配列法

USGAAPや日本基準では流動性の高い順に配列していきますが、IFRSでは特に配列順序に関する規定はありません。

棚卸資産の評価 後入先出法(LIFO)

IFRS: 後入先出法(LIFO)は使用不可
USGAAP: 後入先出法(LIFO)も使用可能
日本基準: 後入先出法(LIFO)は使用不可

USGAAPのみ、いまだに後入先出法が認められています。

棚卸資産 低価法による評価減の戻入

IFRS: 評価減の金額を限度に戻入可能
USGAAP: 評価減の戻入は不可
日本基準: 評価減の戻入は不可

棚卸資産の評価減を行った後であっても、IFRSであれば評価減の金額を限度に戻し入れることが可能です。

減価償却方法の変更

IFRS: 会計上の見積りの変更に該当
USGAAP: 会計上の見積りの変更に該当
日本基準: 会計方針の変更に該当

日本基準は会計方針の変更となるため、正当な理由が無い場合には変更することができません。

IFRSやUSGAAPは見積りの変更となり、会計方針の変更ではないため、財務諸表を遡及修正する必要はありません。

のれんの減価償却

IFRS: 償却は不可
USGAAP: 償却は不可
日本基準: 償却が可能

IFRSやUSGAAPでは、のれんの償却は行わず、減損によってのれんを減額していくこととなります。

減損の認識・測定

IFRS: 1段階アプローチ
USGAAP: 2段階アプローチ
日本基準: 2段階アプローチ

IFRSは、帳簿価額と回収可能価額を比較して認識・測定を行う1段階アプローチです。

USGAAPや日本基準は、割引前CFが帳簿価額を下回る場合に減損を認識し、帳簿価額と回収可能価額を比較して測定を行う2段階アプローチとなります。

減損の戻入

IFRS: のれん以外の減損は戻入可能
USGAAP: 戻入は不可
日本基準: 戻入は不可

IFRSでは減損を戻し入れることができます。なお、のれんの減損は戻し入れることはできません。

減損損失の表示科目

IFRS: 営業費用
USGAAP: その他の費用
日本基準: 特別損失

それぞれの基準によって、減損損失の科目の表示区分が異なります。

繰延税金資産・繰延税金負債の表示

IFRS: 非流動項目に表示
USGAAP: 非流動項目に表示
日本基準: 流動項目・固定項目に分けて表示 ⇒非流動項目に表示

米国基準については、2015年度にIFRSへのコンバージェンスの一環として、非流動項目だけに表示させるよう改正されました。

日本基準においても、近い将来に同様の改正が行われることが予想されています。⇒2018年度に上記赤字のとおり改正されました。

有給休暇引当金

IFRS: 引当金計上しなければならない
USGAAP: 引当金計上しなければならない
日本基準: 引当金計上は必要とされていない

日本では、消化できなかった有給休暇を買い取るという制度はあまり一般的ではないため、引当金計上は必要とされていません。

是非、一般的になってほしいものです。笑

継続事業と非継続事業のP/L表示

IFRS: 分けて表示
USGAAP: 分けて表示
日本基準: まとめて表示

日本基準では、継続事業と非継続事業の損益を、損益計算書上で分けて表示する必要はありません。

異常項目

IFRS: 特別損益としての表示は不可
USGAAP: 特別損益としての表示は不可
日本基準: 特別損益としての表示が可能

IFRSや米国基準では特別損益の表示は認められていませんが、日本基準は固定資産売却損益等のように日々の業務で発生するものでも特別損益に表示されます。

これまで米国基準では、大規模かつ稀な災害時では特別損益の計上が認められていました。

しかし、アメリカ同時多発テロやハリケーンのカトリーナの際にも特別損失の計上は認められず、形だけの基準と化してしまっていたため、2015年度に廃止されました。

キャッシュフロー計算書 受取利息・受取配当金

IFRS: 営業活動or投資活動
USGAAP: 営業活動
日本基準: 営業活動

キャッシュフロー計算書 支払利息

IFRS: 営業活動or財務活動
USGAAP: 営業活動
日本基準: 営業活動

キャッシュフロー計算書 支払配当金

IFRS: 営業活動or財務活動
USGAAP: 財務活動
日本基準: 財務活動

キャッシュフロー計算書 支払法人税

IFRS: 営業活動(例外有り)
USGAAP: 営業活動
日本基準: 営業活動

キャッシュフロー計算書 売買目的有価証券の購入・売却

IFRS: 営業活動
USGAAP: 投資活動
日本基準: 投資活動

 

以上、USCPA試験で出題される可能性のあるIFRS・USGAAP・日本基準(JGAAP)の違いについて解説しました。

前述の通り、近年は会計基準改正が盛んに行われておりますので、基準改正には充分注意してください。

以下に関連リンクを貼っておきましたので、是非こちらもご覧ください。
>>FARの試験対策
>>FARの学習メモ


メニューUSCPA試験の試験対策>IFRS・米国基準(USGAAP)・日本基準(JGAAP)の違いを比較


いつもシェアありがとうございます。